
都内で無人古着屋『YOUSARI』を経営しております。


そんな現役古着屋オーナーの私がよくご相談いただく無人古着屋のフランチャイズに加盟についていろいろ考えてみましたのでお役に立てれば嬉しいです。
無人古着屋とは?



無人古着屋とは、顧客が自分で券売機やセルフレジで会計をする業態の古着屋の事です。
店員がいないことで人件費が削減できることや、お客さんもリラックスして買い物ができるメリットがあります。


無人古着屋のフランチャイズに加盟するメリットとは?



無人古着屋のFCに加盟するメリットについて考えてみました。
ボリュームディスカウントを受けやすい
スケールして仕入れのボリュームが増えれば、卸業者から多少割引をもらえたり安く仕入れができるメリットがあります。
10着仕入れるより、1,000着仕入れをしたほうが仕入れコストを下げやすいですというイメージですね。
ノウハウが貯まりやすい
加盟店が増えれば、ここの店舗はうまくいった、こういう集客方法が成功したなどのノウハウが貯まりやすくなります。
無人古着屋のフランチャイズに加盟するデメリットとは?
加盟金やロイヤリティがネックに
仮に加盟金を100万円、ロイヤリティーを月間10万円とします。
まず無人古着屋で加盟金100万円支払うのでしたら、立地次第で既にお店をオープンできてしまいます。
※YOUSARIの開業費用もその程度でした。
大手古着屋(総合リサイクル店)でも閉業したり、赤字を出すような時代に、初期コストをここまでかけて、なおかつロイヤリティーを毎月払って看板を借りるようなメリットは少ないような気はします。
できるだけ開業費用や固定費をかけないのが『無人古着屋を成功させる秘訣』なのです。
古着屋は立地に左右される
集客も立地に左右されることが多いです。
立地に恵まれていれば、FCに加盟せずともビジネスが成功する確率は上がります。
古着の質がとてもいいお店ならまだしも、無人古着屋の場合『○○というお店だから行く』というより、『家から近いから行く』というお客さんは多いような感じはします。
なおかつ無人という形態で高価格帯の商品はおけない点も、既存の有名な古着屋のような差別化はしにくいです。
仮に大手の古着屋(総合リサイクル店)が近所にできたら、基本的に店内も広く店員さんもいないようなものなので無人店のメリットも消されやすい、なおかつ商品量も多いので、それだけでも経営面で不利になります。
仕入れは自分でもできる(仕入れ先が限定的に)
本部から商品を供給される場合、一見『安定して商品が供給されるので安心』と思いがちですが、それだと仕入れ先が限定的になり、自分で商品を選べないデメリットがあります。
いろんな卸業者を見て、沢山の仕入れ先を検討していくほうが、リスクヘッジにもつながりやすく時代の変化にも対応しやすいです。
何より『古着が好きで成功させたい・お客さんにも喜んでもらいたい』というフランチャイジー側の経営に対するモチベーションも上がりにくいのかなと思います。
ブランドにあまりメリットがない
小さいお店や、新しくオープンした個人店でもお客さんの需要の分析、立地、仕入れ開拓、マーケティング、ネット販売をしっかり行えば売れるのが無人古着屋だと考えます。
例えば、買取をしていたり膨大な商品量があるような『トレジャーファクトリー』みたいなお店がもしフランチャイズをしているのでしたら、全国的にも有名なので集客効果はありますが、無人古着屋『○○』だから、少し遠くても行ってみようとはなりにくく、そのブランドに多くの価値があるとは思いにくいです。
まとめ
個人の見解に基づくものですので一概によくないと言えないかもしれませんが、現役で無人古着屋を経営している私からすると加盟金やロイヤリティーを支払ってまで、無人古着屋のFCに加盟するメリットはかなり少ないのかなと思いました。



もしFCを検討されている方がいれば、現役の無人古着屋オーナーである私からもある程度アドバイスできますので、お気軽に下記のフォームからご相談下さい。※LINEだとお返事も早くできます。
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